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冬至とは?なぜかぼちゃとゆず湯なの?無病息災を願う過ごし方
日に日に寒さが増し、そろそろクリスマス・お正月と年末年始を強く意識するようになってきましたね。私自身もじっとパソコンに向かって業務をしていると、気づいたら窓の外が真っ暗。あれ、いつの間にかこんなに日が短くなっていたのか!と驚くばかりです。
2021年もあとわずか。クリスマス直前の12月22日は一年に一度の冬至ですが、その日の過ごし方や込められた意味などはご存知ですか?何となく、かぼちゃを食べてゆず湯に浸かる日だという認識を持たれている方が少なくないと思いますが、その理由とは何なのでしょうか。知っているようで知らない、冬至にまつわるお話を、Creemaで購入できるおすすめの作品とともにご紹介します。
そもそも冬至とは?
まずは冬至についておさらい。冬至とは、一年で最も昼間が短くなる日のことです。つまり、一年でいちばん夜の時間が長い日。冬至の日は、太陽が一年で最も低い位置を回るため、日の出〜日の入りの時間が短くなり、昼の時間が短くなります。そして冬至を超えると、太陽が回る位置は徐々に高くなり、昼の時間が長くなっていきます。そのため、かつては冬至のことを一年が始まる日とも呼んでいたそう。ちなみに冬至とは逆に一年で一番昼の時間が長い日は、例年6月21日頃にあたる「夏至」です。
冬至を境に運気がめぐる?
冬至の別名は「一陽来復(いちようらいふく)の日」。中国や日本では古来より、最も昼の時間が短い冬至を「太陽の力が最も衰える日」と捉え、この日を境に日が長くなることから、太陽が生まれ変わる日とされてきました。「一陽来復」は、”良くないことが続いた後に良いことが巡ってくる”という意味を持ちます。
冬至を境に日は長くなっていく一方で、まだまだ寒さは厳しい時期であるため、栄養価の高いかぼちゃを食べ、ゆず湯に浸かって身体を温めることで、無病息災を願ったそうですよ。
なぜかぼちゃとゆず湯なの?
では、なぜピンポイントでかぼちゃとゆず湯が親しまれるようになったのか。その由来をご紹介します。
冬至にかぼちゃを食べる理由にはいくつかの説があります。かぼちゃの色は古来より”魔除けの色”と言われた黄色であることや、長期間野菜を保存することが難しい時代に寒い冬を乗り切るためには、栄養満点で保存の効くかぼちゃがぴったりだったという説が伝わっています。
ゆずも、かぼちゃと同じく黄色いため魔除けの謂れがあり、湯船に浸かって温まれば健康促進にもつながるという期待から、ゆず湯として親しまれるようになりました。また、「冬至」を温泉に浸かって療養することを意味する「湯治(とうじ)」にかけた言葉遊びから、冬至の日にゆず湯に浸かるという習慣が広まったとも言われています。
ゆずの香りにリラックスしながらゆったりとお風呂に浸かれば、寒い冬も元気に過ごせそうですね。
実際に作ってみた!ゆずをもっと楽しむレシピ3選
ここからは趣向を変えて、冬至を超えてますます冷えこむ冬に、ゆずをもっと楽しむための3つのレシピをご紹介。どれも簡単にできるものばかりなので、ゆずを準備してTRY!してみませんか……?
<ご紹介するレシピ>
・ゆずのモイストポプリ
・ゆずのバスボム
・ゆずジャム
ゆずのモイストポプリの作り方
用意するもの
・ゆずの皮
・塩(適量)
・空き瓶(蓋があると便利です)
・(お好みで)ローズマリー等、お好きなハーブ
1,ゆずの皮を薄くむき、包丁で細切りをする。
2,空き瓶に、塩とゆずの皮を交互に詰めていきます。
3,瓶の上まで詰めたら出来上がり。
塩は生や半乾燥の植物を長期保存できるため、ゆずの皮と一緒に塩を詰めることで、香りを長く楽しめるようになります。ゆずの香りに癒されてみてはいかが?
ゆずのバスボムの作り方
用意するもの
・ゆずの皮
・重曹150g
・クエン酸50g
・粗塩50g
・食用色素(黄)適量
・アロマスプレー 適量
・クッキー型など
1,ゆずの皮を細かく刻む
2,重曹・クエン酸・粗塩をよく混ぜる
3,混ぜた2をクッキー型に入れて整える。
型の端ギリギリまで詰め込むと押し出すのが大変になるので、ゆとりを持たせて2~3㎜は残すことをおすすめします。またあまり強く押し込むと粉同士が密になってしまい取り出しにくいので、しっかり型の隅々まで粉が行き渡ったかな、というところでとどめておくといいでしょう。
4,半日〜1日乾燥させて、型から外せば出来上がり。
実際に使用する際は網ネットやお茶パックに入れての使用がおすすめです。細かく刻んだ柚子が湯船に残ってしまい、排水溝が詰まってしまう恐れがあります。
(肌に影響のない柚子の香料を代わりに使用するのもおすすめ)
ゆずジャムの作り方
用意するもの※8人分の場合
・ゆず4個
・砂糖200g
1,(ゆずの下準備)
ゆずを半分にカットし、果汁を絞る。種は取り除いてお茶パックに入れておく。果汁を絞り終えたら、皮内側のわたの部分をスプーンで取り覗き、皮を千切りにする。千切りにした皮を3分ほど茹でて水気を切り(3分茹でる工程を3回繰り返す)、その後水に10分ほどさらす。
2,鍋に皮・果汁・砂糖を入れて混ぜる
その後、種を入れておいたお茶パックを加えて中火で熱する。沸騰後アクを取り、弱火に。ちなみに、ゆずの種にはとろみの出る成分(ペクチン)が含まれており、一緒に煮ることでとろみがしっかり出ます。
3,とろみが出るまで10~15分煮る。
その後火からおろし、お茶パックを取り出して冷ます。
4,器や瓶に盛りつければ出来上がり。
出来上がったジャムはトーストに塗ったり、ヨーグルトに入れたり。毎日の食事にプラスするだけで栄養・美味しさ満点ですね。
レシピの模様は動画でもご紹介しています。ぜひご覧ください!
かぼちゃ以外にも!冬至におすすめ縁起の良い食べもの
ご紹介してきた定番のかぼちゃ・ゆず以外にも、冬至におすすめの食べ物は色々あるんです。込められた意味を意識しながら、ぜひ、味わってみてはいかがでしょうか。
「ん」がつく食べもの ”冬至の七種”
昔ながらの験担ぎの一つに、冬至には「ん(運)」が連なる食材を食べる”運盛り”という風習があり、「れんこん」や「にんじん」などの野菜7種は、「冬至の七種(ななくさ)」と呼ばれています。ちなみに「南瓜(なんきん)」とも言われるかぼちゃもその一つ。運が重なることから、運をたくさん取り込むといわれています。
冬至の七種
・南瓜(なんきん)
・蓮根(れんこん)
・金柑(きんかん)
・饂飩(うんどん=うどん)
・寒天(かんてん)
・銀杏(ぎんなん)
・人参(にんじん)
風邪を追い出す?!健康を願う”小豆”
小豆と米を炊き込んだ粥、小豆粥。別名冬至粥とも呼ばれ、冬至の日の朝に食すと良いと言われています。小豆は古くから邪気を払う食材という伝承もあります。暖かい冬至粥を冷え込む朝に食べれば、体も温まりそうですね。
冬至はクリスマスとも繋がりが?!北欧の冬至祭
そして日本のみならず、海外にもそれぞれ異なる冬至の過ごし方が存在しているんです。ここではクリスマスとも密接に関わる北欧の冬至祭りをご紹介します。
北欧では冬至=太陽が復活する時だと捉えられており、キリスト教が広まる前から「ユール」と呼ばれる冬至のお祭りが行われています。クリスマスケーキとして人気の、切り株の形をしたケーキ「ブッシュドノエル」は、冬至祭にてユールログと呼ばれる大きな薪を燃やす儀式が行われていたことに由来し、現代に定着していった説があります。
また北欧の冬至祭では、Creemaでも人気のインテリア”ヒンメリ”が飾られます。冬の時間が長いフィンランドでは、太陽がほとんど顔を出しません。そんな中で、北欧の人々は光のモビールとも呼ばれるヒンメリを冬至祭に飾り、太陽との繋がりを感じていたのでしょう。
詳しくはこちらの記事でもご紹介しています。
冬至をおしゃれに満喫するなら。おすすめ作品
冬至にまつわる様々な雑学をご紹介してきましたが、ここからは、かぼちゃ・ゆずそれぞれの具材の魅力が生かされたフードをご紹介します。冬至を迎える寒い今、冬至に込められた意味を考えながら、いつもよりちょっとおしゃれに冬至を過ごしてみませんか?
栄養満点。かぼちゃフード・スイーツ
浜田園菓子部さんが作る、かぼちゃパイ。果樹園で育てたフルーツで焼き菓子などを手がけられています。かぼちゃの産地である北海道で採れた品種で黒い皮が特徴的な「ダークホース」が使われており、濃厚な甘さが感じられますよ。冷凍便で発送されるので、お手元に届いたら解凍して、トースターで焼きあげておいしく召し上がれ。
quatre tonoeさんのカボチャのスパイスケーキです。旬の果物やナッツ、ドライフルーツなど栄養価の高い材料にスパイスを加えて作られた焼き菓子たちは、見た目のおしゃれさや美味しさだけでなく、身体にも優しい味わい。ドライフルーツやシードが焼き上げられた目でも楽しいケーキは、スパイスの香り漂う大人な雰囲気ですね。ラム酒がケーキに染み込んでいるので、奥行きが感じられる大人な味が楽しめます。
The北海道ファームさんの北のプリン。北海道で今秋収穫されたかぼちゃで作るゴールドプリンと、お米を食べて育った鶏の卵を使用して作った白いプリンの2個セットです。ギフトラッピング(有料)のできるので、手土産やプレゼントにもおすすめです。
北海道かぼちゃの甘みが強く美味しい味わいが楽しめます。また無添加のプリンなので、安心安全に食べられるのも嬉しいポイントです。それぞれ別添えソースが付属しているので、まずは何もかけずに素材そのものの味わいを、二口目はソースをかけて味変が楽しめますよ。
香りにも癒される、ゆずドリンク・スイーツ
柚子の甘酒で、香りに癒されながら温まってみるのはいかがでしょう。ノンアルコールの糀ドリンク(糀の甘酒)です。作り手は、古町糀製造所さん。ラベルにも「一陽来復」の文字が書かれ、冬至にもぴったり。そのままストレートで温めて飲んだり、牛乳や豆乳と割って楽しんでも◎寒い冬を超えれば、冷たい氷を入れて冷やしても美味しくいただけます。
季節限定の愛知県春日井市で小さな古民家カフェを営む、百 時(ももとき)さんの柚子レアチーズケーキ。国産のフレッシュチーズを使用したチーズケーキ専門店である百 時(ももとき)さんによって作られており、使用された無農薬柚子の風味とチーズがマッチ。購入された方からは「柚子の風味が爽やかで美味しかった。」「柚子系大好きですが、これはそのなかでも別格です!」など一度食べてみたくなるレビューも届いています。
石川県の金沢市で、正月に欠かせないとされる和菓子「福梅」。その梅の花をモチーフに、地域の美味しい食材を使ったクッキーを作るumekaさんが手がけるのは、大人なクッキー「かなざわハイカラクッキー」。ちょっぴり塩味がアクセントになっており、風味豊かな柚子に能登半島で採れた自然塩がマッチする味わい。パッケージもおしゃれで、ちょっとした手土産にも喜んでもらえそうですね。
冬至の意味を知って、寒い冬を乗り切ろう!
一年で最も昼間が短くなる冬至。私たちは古来より季節の節目を、言葉遊びや様々な願いを込めて、食や習慣とともに楽しんでいたのですね。冬至に関わらず、春分や夏至などカレンダーに改めてチェックして、季節の変わり目を意識して過ごしてみるのもいいかもしれません。
一陽来復(いちようらいふく)の日として縁起も良い冬至。その日を過ぎれば新年は目の前。年末年始にかけて、良いことがたくさん巡ってきますように……と願いを込めながら、かぼちゃやゆず湯でしっかりと身体を温めて寒い冬を乗り切りましょう!