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〈クリーマのワークショップ第10回〉色と香りを楽しむ、ジェルキャンドル作り。キャンドル作家・nicoriさんをお招きしました

〈クリーマのワークショップ第10回〉色と香りを楽しむ、ジェルキャンドル作り。キャンドル作家・nicoriさんをお招きしました

こんにちは、クリーマの竹中です。

いよいよ12月、クリスマスや年末が近づいてきましたね。
作家さんをお招きして、クリーマスタッフがものづくりを体験する「クリーマのワークショップ」も第10回目を迎えます。2019年最後の開催となる今回のワークショップでは、クリスマスシーズンに嬉しい、カラフルなジェルキャンドルを制作しました。

今回のワークショップ講師は、キャンドル作家のnicoriさん

今回講師を担当してくださったのは、キャンドルブランド・nicori主宰の藤井さん。

「毎日"にこり"としたほほ笑みを届ける」をコンセプトに、オリジナルアロマが香るキャンドル作品の制作・販売やワークショップ講師、空間演出などをされています。

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まずは、ジェルキャンドルの基礎知識やワークショップの工程をおさらい

今回制作するのは、理科の実験などでなじみ深い「シャーレ」(通常は微生物の培養などに使われる、ふたのついた丸く浅いガラス皿)にドライフラワーなどの花材を並べて固めるジェルキャンドルです。ジェルが透明なので、並べた花をそのまま植物標本のように眺めて楽しめるという特徴があります。

まずは「そもそもジェルキャンドルって?」ということから藤井さんにおさらいしていただきました。

キャンドルと言えば主な材料としてロウ(蜜蝋など)が思い浮かびますが、今回使用するのはゼリーのようなジェルワックス。ジェルワックスは石油が原料となっており、耐熱性のガラス容器に入れて成形するのが一般的だそう。

フレグランスオイルや精油を加えることで、アロマキャンドルとして楽しむことができます。

そしてここで、藤井さんから素敵なアドバイスが。今回のワークショップの目的は、ただ完成品を美しく仕上げることではなく、各々がクリエイティビティを発揮しながら自由に創作をすること。自分らしい個性を出すことや、とにかく楽しむことが重要だと教えていただきました。

いよいよ制作スタート。まずは花材選びから

制作が始まると、まずはキャンドルに入れる花材を選びます。色鮮やかなドライフラワーや実ものが並ぶ光景は、見ただけでワクワクしてきますね。

「思うままに個性を発揮する」というアドバイスを思い出しながら、各々真剣に材料を選びます。

季節感重視でクリスマスらしいカラーを選んだり、テーマを設けてデザインをするように選んだり。人によって全く異なる選び方が見えてきて興味深い時間です。お互いの選んだ花材を見て、「〇〇さんっぽい!」なんて声も聞こえてきます。

なんと、花材の中には煮干しもまぎれていました!藤井さん曰く「乾いていれば大丈夫なんですよ」とのことで、干し椎茸などもありなのだとか。

インスピレーション重視でパッと決める人もいれば、30分以上吟味するじっくり派さんも。

試行錯誤のデザイン・配置決め

花材を選んだら、完成品をイメージしながら丁寧に花材を配置していきます。そこへキャンドル用のジェルワックスを流し込んで固めるという工程になるため、ここでの配置の仕方でキャンドルの見た目が決まります。

花材のそのままの大きさや特徴を活かすのも素敵ですが、茎を切ったり花びらを散らしてみたり、手を加えることでさらにオリジナリティを発揮することもできます。

シャーレの底に花材をしきつめてみたり、あえて余白を残して空間を意識させてみたり、試行錯誤の連続です。時には追加の花材を調達しながら、仕上がりのイメージを湧かせていきます。

熱さに注意!ジェルワックスの流し込み

「よし、これでいこう!」とデザインが固まったら、いよいよジェルワックスを流し込みます。あらかじめ温めていたジェルワックスは、煮立つことなく静かに見えるものの、実はその温度は100度近く。

ジェルワックスの融点は70~110度くらいなため、高温に熱してサラサラの状態に溶かしておくのだそう。温度が下がると徐々に固まり、ぷるぷるとした固めのゼリーのような触感になります。

小さな紙コップに分けたジェルワックスを、花材を並べたシャーレにゆっくりと流し込んでいきます。このときジェルワックスの温度が高すぎると、花材からブクブクと気泡が現れます。泡も質感の一つとして楽しむことができますが、ジェルの透明感を保ちたい場合は、ジェルワックスを少し冷ましながらゆっくりと注ぐのがポイントです。

ジェルワックスは流し込んでから瞬時に固まってしまうわけではないため、流し込みながら配置の微調整も行うことができます。初心者さんに嬉しいポイントですね。

少しジェルを入れてから追加で花材を乗せれば、レイヤーを作り出すことも。ドライフラワーがジェルからひょっこり頭をのぞかせるようにすることもできます。

キャンドルの芯にジェルワックスがべったりと付いてしまったり、流し込んでいる途中でジェルが固まり、表面が平らにならなかったり。流し込むだけとはいえ、なかなかにコツのいる作業です。困った時は、藤井さんに助けを求めます。

日本酒にキャラメルも!好きな香りのオイル選び

ここで、もう一つの「選ぶ楽しみ」が。藤井さんが持ってきてくださったたくさんの精油やフレグランスオイルの中から、好きな香りをキャンドルに付けることができます。

ラベンダーやイランイランなどの定番アロマのほか、日本酒やキャラメル、ポップコーンなど他では中々見ない香りも。

「お米のいい香り!」「映画館の匂いがする!」などと盛り上がりながら、様々な香りを嗅ぎ比べ、自分のキャンドルに添えるオイルを選びます。複数の香りをブレンドしてみるのも、香水の調合のようで楽しそう。

好きな香りを見つけたら、花材に沁み込ませるようにキャンドルの上からオイルを5滴ほど垂らします。ジェルに混ぜ込む訳ではないため、後から香りを追加して楽しむこともできるそうです。

個性豊かな十人十色のキャンドルが完成!

最後に、芯をジェルから約1cmほどの長さにカットしたら、ボタニカルジェルキャンドルの完成です。

色鮮やかで写真映えもバッチリ。お互いのキャンドルを見せ合いながら、撮影タイムが始まります。

(同じテーブルで作業していたスタッフ同士でも、ここまでデザインに違いが。)
(こちらの作品のテーマは「少年」。童心に帰るようなイメージで制作したそうです。)
(煮干しと水草のような花材を使い、あえて余白を多めに設けて水槽のような空間を作った作品。藤井さんも絶賛でした!)
(「自宅の黒いテーブルに映えるように」と白い花材を中心にアレンジ。雪のようでこれからの季節にぴったりですね。)
(あえてジェルをこぼして固めることで、水が垂れているような表現をしたスタッフも。)
(丁寧に花びら1枚1枚を分けて配置し、透明感を楽しめるデザインにした渾身の一作も。暗い色の台座に乗せると、葉脈がはっきりと見えて幻想的ですね。)
(並べて見ると、また壮観です!)

ワークショップを終えて

自分らしい表現を追求しながら、思い思いのジェルキャンドルを完成させた今回のワークショップ。

花材を選んで、配置して、ジェルワックスを流し込んで香りづけするという一見シンプルな工程ながら、その一つ一つの選択や細かいやり方の違いによって、全く異なるキャンドルが出来上がりました。
スタッフ同士、お互いがどんなキャンドルを作ったのかシェアし合うのもとても楽しかったです。藤井さんが最初にアドバイスしてくださった「個性を表現し、とにかく楽しむ」ということが実現できたワークショップでした。

 

また、どの作品を見ても「すごく綺麗です!」「上手にできましたね!」と明るく褒めてくださる藤井さんのお人柄がとても素敵で、いつも以上にワイワイと温かい時間を過ごすことができたと思います。

nicoriの藤井さん、ありがとうございました!火を灯して眺めたり、香りを楽しみながら、大切に使わせていただきます。

これまでの「クリーマのワークショップ」レポートはこちら

素材のこと、作ること...肌で体験することでもっと深く理解したい。そういう思いから、Creemaで活躍している作家さんをお招きして、定期的に社内ワークショップを行っています。

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